ハイビジョン特集 ハプスブルク帝国 第3回 美しく青きドナウ

三回シリーズの最終回。
「日の沈まぬ帝国」と言われたハプスブルグもナポレオンによって蹂躙され、オーストリア帝国として、最後の牙城を守るが…。
それもやがて、皇帝フランツ・ヨーゼフを最後として、終焉を迎えていく。
皇帝は実直で誰よりも勤勉だったけれど、沈もうとする落日を支える力は帝国自体に既にない。さらに、個人的にも家庭の崩壊、子の情死、弟の銃殺、妻の暗殺…数多くの不幸とスキャンダルに襲われ続けていく。そして、最後は第一次世界大戦の引き金であるサラエボ事件へと繋がっていく。
もしも、彼の甥であるフェルディナント大公がサラエボで暗殺されなかったら…。そうすれば第一次世界大戦は起こらずにすんだだろうか?
歴史にifは禁物で、似たようなことは起こり、制度疲労を起こしていたハプスブルグは崩壊の道を歩んだには違いないのだけど。
長い歴史と強大な帝国の終焉は、大量破壊兵器の戦争のを産み出し、その歴史は「現在」への歩みとなる。
ここらへんの話しはハプスブルグだけに焦点を当てても2時間じゃとても終われない。もっとやってくれNHKハイビジョン。