トルコ三大文明展

ariahisaeda2003-10-23

トルコに行きたいなあ、と思いつつ。
残念ながら、見るべきものは目玉であるトプカプの短剣のみといってもよいかも。史上の三大帝国を網羅するには、ちと持ってきたものが少ない。ヒッタイトは遺跡に埋もれているだろうから無理としても、ビザンチンはなあ…。
偶像崇拝を禁じられたイスラム圏の文化では、デザイン魂は偶像をかたどらない意匠へ全力が注がれる。だから、その細工の細かさ、華やかさが目立つ。コーランのブックカバーなんて、もうギンギランギン。
オスマンの国宝と称されるトプカプの短剣は、さすがにため息もの。そのエメラルドの巨大さと装飾の細かさ、散りばめられたダイヤモンドの数に目がいく。エメラルドの色があまりにも鮮やかなので、ニセモノみたいにさえ見える(失礼)。柄の部分にイギリス製の時計が使われているのが、なかなか複雑。
この豪奢な短剣は、他国の王への贈り物として使われたらしい。外交によって、そして富を見せつけることによって、戦争を回避しようというイスラム独特の帝王学の結実なんだそうな。それが通用する相手ばかりでなかったのがオスマントルコの悲劇。
http://www.nhk-p.co.jp/tenran/turkey/