展覧会

フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展(国立新美術館)その3

さて、肝腎のフェルメール展の感想を。 フェルメールは「牛乳を注ぐ女」一枚なので、同時代とおぼしきオランダ風俗画がいっしょに展示されている。 宗教色が非常に強いイタリア絵画などと比較して、「生活」そのものを題材とした風俗画はいろんな寓意も含ん…

フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展(国立新美術館)その2

フェルメール展の前に、国立新美術館の箱のほうを(なかなかフェルメールに辿り着かないぞ)日本を代表する巨大美術館を、ということで、鳴り物入りでの黒川紀章デザイン。確かに奇をてらっていることだけは確か。 波形の大きな窓 まるで宇宙船かなにかのよ…

フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展(国立新美術館)その1

半年ぶりに上京してきました。前回は、ダ・ヴィンチ展に行ったのですが、今度は国立新美術館に、フェルメール展へ。 いやー、東京は近頃美術館がどんどん充実していっていいな。 メトロ乃木坂駅から直結。さすがにアクセスがよいです。福岡から朝9時の便に…

華麗なるアール・ヌーヴォー、アール・デコの世界

福岡県立美術館でやっている、華麗なるアール・ヌーヴォー、アール・デコの世界 〜ガレ・ドーム・ラリック〜展」に行ってきました。 http://fpmahs1.fpart-unet.ocn.ne.jp/cont_j/topics/topics_det1_7.php?TOPICS_ID=89 ガラス好きとしては、ガレランプなど…

未来への贈りもの- 中国泰山石経と浄土教美術展

私には珍しく抽選にあたって、国立博物館の企画展の券をいただいたので、また、太宰府まで足を運びました。あいにくの雨、だけど博物館に行くには悪くない天候。人が少ないから。 降りしきる雨の中、新緑に囲まれた博物館はまた別の風情がありました。今回は…

The Gloly of Persha ペルシャ文明展 

春ということで、東京ほどでなくても福岡も展覧会ラッシュ。ペルシャ文明展を見てきました。 公式サイト http://museum.city.fukuoka.jp/jf/2007/fs_persia.html 展示物に関する詳細は http://www.asahi.com/persia/index.html 先日「アレクサンドロス大王」…

レオナルド・ダ・ヴィンチ-天才の実像展

公式サイト http://www.leonardo2007.jp/ 今回上京の目的のひとつ。だけどみんなから2時間3時間待ちと脅されて、すっかり腰がひけている私。見たいのは見たいんだけど。そこを、どんとチコリ総統閣下から見なさいと背中を押されて行きました。まあ、そのた…

美のこころ 東洋の至宝 出光コレクション

今日は福岡市美術館で、美のこころ 東洋の至宝 出光コレクション展を見てきました。 屏風絵よりも工芸品のほうに、なかなかのお品があり。特に中国の饕餮の置物と桜下弾弦図屏風気に入ったんだけど残念ながらネット上に画像がない…(泣) しかし、個人でこれ…

あじびde初詣〜アジアの神さま大集合

アジア美術に、その多彩なる「神さま」が登場するのは有名。なにしろ、人の数より神さまが多いヒンズーだけで3億以上の神がいるそうだから…。それに、うちとこだけでも八百万柱いますしね(笑) 福岡アジア美術館が所蔵する品から、「神さま」が登場するも…

プライス・コレクション「若冲と江戸絵画展」その3

江戸絵画における「虎」は面白い。どうみたって「虎」の本物ではなく「猫」に「虎」の「知識」を混ぜて描いたものにしか見えない。だから、なんだか妙に愛嬌がある。作者不詳の虎図屏風。毛並みは随分写実的なんだけど、どうにも生き物として変で、幻獣のよ…

プライス・コレクション「若冲と江戸絵画展」その2

人に流されるようにして、ひとつひとつを眺めていく。若冲だけでなくよいものが多い。 もともと、琳派の絵はきらいではない。浮世絵展にも何度か足を運んだことがあるし、「土佐の絵金」のような異端も好むところである。 それにしても若冲の絵は面白い。そ…

プライス・コレクション「若冲と江戸絵画展」

東京であっているのが羨ましかった「若冲と江戸絵画展」に。(近頃、江戸文化づいているかも。) 福岡市内(天神)から30分程度(西鉄電車にて)。菅原道真を祭る太宰府天満宮の境内の敷地内にできた九州国立博物館。 目をみはるモダンなつくりの新しい博物…

京都 清水寺展

中洲川端に行ったついでに、奥の院御本尊御開帳記念 京都 清水寺展に行ってきました。 http://faam.city.fukuoka.jp/cgi-bin/exhibition/exhibition.cgi?eid=10248 京都の清水寺は何度か訪ねたことはあるけれど、こんなにいい仏さんを持っていたっけ、と思う…

サルバドール・ダリ回顧展

http://www.dali2006.jp/ 上野の森美術館にて。 実は上野に行くのは初めて、という「ザ・おのぼりさん」年に数回上京することもあるけれど、大抵の場合決まった場所にしかいかないので。 それにしても展覧会の人の多さにびっくり。まだ始まったばかりという…

台湾の女性日本画家・生誕100年記念─陳進

http://faam.city.fukuoka.jp/cgi-bin/exhibition/exhibition.cgi?eid=10239 人物画より、静物画のほうに魅力を感じたかな。 (Webの解説では人物画のほうが掲載されているけれど。)

マリア・テレジアとシェーンブルン宮殿-ハプルブルグ家の栄華-

友人とランチを食べた後、天神にでたついでに博物館にいき、「マリア・テレジアとシェーンブルン宮殿展」へ。 http://museum.city.fukuoka.jp/jf/2006/fs_mariatheresia.htm 肖像画が割と画一的。マリア・テレジアとその一族が勢揃いした肖像画が見物かな。…

宮田雅之の世界展

街を歩いているときに、ふと目にとまった宮田雅之展へ http://fukuoka.mitsukoshi.co.jp/miyata/ 時代小説の挿画で有名な方だが、近頃亡くなっていたとは、知らなかった。切り絵という、ある意味不自由な手法で、ここまでの自由な曲線を展開できる凄い人なの…

アンティーク・ビスクドールの世界展

http://www.hoshibld.co.jp/ivent.htm 福岡アジア美術館にて。 貴重な瀬戸内海汽船・星ビル所蔵のアンティーク・ビスクドールコレクション。フランスの工房「ジュモー」、美しさでは随一の「ブリュ」、希少な「アルベール・マルク」の作品など。気に入ったの…

トルコ三大文明展

トルコに行きたいなあ、と思いつつ。 残念ながら、見るべきものは目玉であるトプカプの短剣のみといってもよいかも。史上の三大帝国を網羅するには、ちと持ってきたものが少ない。ヒッタイトは遺跡に埋もれているだろうから無理としても、ビザンチンはなあ……