ある映画の感想に、
「これは苦しんで苦しんだはてに見えたもののある人。見えない何かが見える人だけがわかる映画。」いう一節があって、その映画をどうも気に入っていない私はなんとなく納得。
苦しんだ果てに見えるものは大抵「自分への慰め」であって、明晰な観察ではない。冷静さを失った状態で見えるものなど、ろくでもない誤解と願望に満ちている。
苦しんだつもりだったら余計に他との検証を忘れないほうがいい。