DEATH NOTE デスノート 1巻2巻

6月の温泉オフの際に奨められたマンガ。関空での5時間の待ち時間に本屋で見つけたので購入。
ノートに名前を書けば、相手を殺すことができるというクラシックな死に神もの設定。最初いわゆる「正義の殺し屋」ものなのかと思い読み始めたら、なんのなんの…。犯罪者を問答無用で殺し、それをもって犯罪の抑止力にしようとするサイコな主人公のなりふり構わぬ「正義」と、やはりサイコな探偵の大量殺戮者を許さない「正義」との勝負という、ブラックなお話。
どんなにグロテスクで自ら手を汚す「正義の殺し屋」の場合も、殺す相手を殺されて当然という「悪」に描くことで、かろうじてのその「正当性」を保つものだが…。この話ではそこに主眼がないために、主人公の行動に情状酌量の余地さえない。
スプラッタな描写などないに等しいのだが、精神的なグロテスクというべきかも。とはいえ、そこに「デスノート」の詳細なルールを絡ませることによってお互いの頭脳戦(いささか後出しジャンケンの場合もあるけれど)がスリリングに描かれて面白い。
アメリカ帰りでリセットした頭には、刺激が強すぎてクラクラきました。これがジャンプに載っていることに、「いいのかよ、ヲイ」な気分はするなぁ。