アイ, ロボット

公式ページ http://www.foxjapan.com/movies/irobot/
さすがに古い小説のインスパイアを持ってきただけあって、お話の核はSFファンなら懐かしさを感じる話になってはいるが…期待以上に面白かった。少々薄っぺらい未来描写も、雰囲気としては似合っている。小ネタだけど、音声操作に慣れきっているカルヴィン博士がオールドタイプの手動操作ができないなどの細かい描写もシャレている。
感情をもってしまったアンドロイドのCGでの動き、表情など、なかなかの表現力だったし。
この映画では、ウィル・スミスの少しニヒリストっぽいコメディアンぶりが上手く機能していたような気もするし…。彼がロボットに危険を感じ、嫌悪している様子の描写も巧い。
ただ、アクション映画としての爽快感を持つにしてはちょっと中途半端かな。SFとして見れば「革命」に至る理由付けがちと弱い。そして、それによるラストのオチも。
冷たい「論理」に対するアンチテーゼが「感情」による暴力じゃ、ダメかも…と思うんだが、コレ、アクション映画だしなあ。