友人と電話で話をしていて、「げんしけん」の話になる。モラトリアム世界の永遠のバラダイスをさまよう現代日本のファンタジー。といっても、漫画はいずれまあ「卒業」の話に行き着くかもしれないけれど。
ふと思ったのが、平安貴族というのもこういうもんだったかもしれないなぁ、と。源氏物語にでてくる悪名高き「雨夜の品定め」なんて、重箱の隅をつつきあいつつ萌えキャラについて熱く語り合うオタク同士の会話としてよめば納得できる気も。なにしろ衣装その他、シチュエーションこと美女の条件と、凝りまくったのがこの時代。古典や漢文の知識こそが、教養の条件とされていたわけだし。
もっとも、この雅な時代は、体育会系の武家に席巻されるわけだが。