ウルトラマンネクサス 第16話

追いつめられるだけ追いつめられて戦闘放棄し、ひとりさまよう孤門。彼を操り人形にすべく溝呂木はリコの幻影を産み出し、安逸へ誘惑しようとするが…。
最低ラインまでおっこちたところで、やっと孤門の復活。自分自身の苦しみも罪もすべて自分で背負う決心をしたところには、ご都合主義的復活とはいえ、その心の「光」の力に素直に拍手しよう。
ヒーローは、心の強さこそが大事だしさ。
安楽な方向へ逃げようとする孤門を叱る新聞記者根来も出番少ないながらよい味を。ともすれば見ているこちら側ですらMPによる記憶操作に関しての抵抗感をなくしつつあるところで、それへの不快感を忘れちゃいけないんだという冷や水を浴びせるという役所は、重要だ。
ネクサスの世界に漂うどうしようもない暗さとは、記憶操作に起因するのだから。