仮面ライダー響鬼 第三回

屋久島で出会った響鬼インパクトに受験生なのに心ここにあらずの明日夢。一方響鬼は、新たなターゲット魔化魍ヤマビコに向かう。童子と姫とは造作もなく倒す響鬼だが、そこへ森の中から巨大な生き物が…。
途中、明日夢に正体をばらしたことを責められてショボンとする響鬼がなかなか愛らしい。会話もテンポがいいし。メカに弱かったり、車に酔いやすかったり、鞄の中の整理ができていなかったり、とキャラ立ちも楽しい。
そういったのほほんとした面を見せつつ、鬼と化した響鬼は無造作に魔化魍を屠る。さすが、その正体は悪鬼羅刹。
思うにこの響鬼という仮面ライダーは、平成仮面ライダーの主人公とその周辺が通ってきた悩みをすでに克服し一本立ちしている様子。だから、敵を葬ることにまったくの迷いがない。「仕事」としてそこに関与しているといった風に見える。一方もう一人の主人公明日夢はそういった悩みや苦しみから一応免除されている状態(もちろん、ごく一般的な受験生の悩みは十二分に抱えているみたいだけど)
さて、こういう状態からどうやって物語を紡いでいってくれるんだろう。お手並み拝見といった感じだなあ。やっぱり今週も「お話」が始まっていないというスローペースなので、やきもきしているんだけどね。