ローマ人の物語 17〜20

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オックスフォードのクイーンズカレッジの寮の小さな小部屋で、このローマ人の物語をずっと読んでいた。
偶然とはいえ、ローマ本を読むのに、なかなか相応しい環境といえるかもしれない。
ローマの政治的なプリンシプルは多分イギリスに一番受け継がれ、七つの海を統べる大英帝國が生まれることになった。まあ、ローマの持つ征服した民族はすべてローマ化していく、というやり方までは継承されなかったようだが…。
リアリスティックな政治思想がなければ、世界に覇を唱えることなどできはしまい。世界征服とは世界のもめ事と悲惨を一手に引き受けることの別称でもあるんだよなぁ。
作中にも、もっともローマ研究がさかんなのはイギリスである、とある。