新シルクロード

新シルクロードが何故か全然面白くない。時間があわなくて、とびとびにしか見ていないせいもあるけれど。何故だろう。
せっかく大唐帝国の都、長安（西安）を題材にとりながら、美しいハイビジョン映像を駆使しながら、ヨーヨーマの美しい音楽を奏でながら
そこには、何故か旧シルクロードの持っていた果てなき砂漠を突き進むロマンはない。
それはNHKの技術の劣化とか、シナリオの練り方とか、技術的な問題も一杯ある。変に凝ったところが全部滑っているもの。
しかし、その根本は…。
中国が、歴史の幻影の中に生きる国ではなく、現実の大国としての姿を顕わにしてしまったからかもしれない。そして、この大国の急速な経済的発展を前にして、フィクショナルなロマンなんて、霧散して然るべきなのかもしれない。