マイボディガード

たったひとつの希望、ひとりの少女を奪われた男の復讐行。話の筋ダテだけなら、まるで日活ニューエイジアクション。とはいえ、こういう話は嫌いじゃない。劇場で見損ねていたけれど、なかなかの拾いもの

マイ・ボディガード 通常版マイ・ボディガード 通常版
デンゼル・ワシントン トニー・スコット ダコタ・ファニング

松竹 2005-06-29
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まるで故松田優作にでも演らせれば、はまりそうな役にデンゼル・ワシントンをもってくるとは…と最初は思ったけれど。端正な顔で、残酷で凄惨な復讐行に向かうので余計際だつのかもしれないと思い直す。それにしても、彼やダコダ・ファニングがよい演技をしているだけに、過剰な特殊効果は邪魔でしかない。入れるな、とは言わないから、こういうのは抑えて入れないとなぁ。
クリトファー・ウォーケンが珍しく善人(?)やっているのはびっくりしたけれど、ちゃんと一番美味しいところをもってってるのはいつも通りかも。
それにしても、さらっと語られるメキシコの誘拐事件に関する現状。このお話自体は完全なフィクションだが、実際に誘拐事件は日常化しているし、それが怖ろしいことにビジネスになっているのも現実だ。この映画よりもっと現実は凄惨で救いがない。