ローマ史関連いろいろ

塩野センセは面白いけれど、あまりにもドラマチックな展開なので、リファレンスを漁ってみる。
まずは日本語の本で面白げな分を…。

ローマ五賢帝―「輝ける世紀」の虚像と実像ローマ五賢帝―「輝ける世紀」の虚像と実像
南川 高志

講談社 1998-01
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時系列順によくまとまっていて、読みやすい。五賢帝で一冊分なので、ちょっと薄目の内容かな。
塩野版との比較には無難かもしれない。アントニウス・ピウスの項目が胸を打つ。

ローマ帝国衰亡史〈1〉五賢帝時代とローマ帝国衰亡の兆しローマ帝国衰亡史〈1〉五賢帝時代とローマ帝国衰亡の兆し
エドワード ギボン Edward Gibbon 中野 好夫

筑摩書房 1995-12
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歴史的名著。だけど、時系列順になっていないので、読み解くのは結構大変。しかも訳が非常に堅かったり、読みづらかったりする。「〜というわけ」などという変な語尾がいっぱい出てくるのにはちょっと参った。
注にもあるように、ギボンによる誤認もかなりあるようで。偏った見方である様子。それにしても蛮族の描写は時代性とはいえかなり惨い。ゲルマニアに美人はいなかったって、そんな見てきたようなことを(笑)