ブルース・ブラザース2000

なあ、ブラザー。あんたが「神のミッション」をやり遂げるためにあっちへ行ってから、何年たったろう。オレは体重が倍に増え、女房もガキも出来た。ハリウッドで成功して、それなりの名声も得た。金もなんとか不自由しない身分にもなった。あんたの愛したシカゴも今じゃ見間違えるようだ。
でも、あの「神のミッション」の光輝（かがやき）はなんだったんだろう。だからオレは、こうやってあの頃のように黒い服を着て黒いサングラスをつけてみた。
ブラザー、昔の仲間も呼び戻した。ボーイズも一様に年をとっているが、やっぱり「神のミッション」が懐かしいらしい。あんた好みのネエチャンの裸も、ちょっとキュートなハニーも、ソウルフルなミュージシャンも、みんな取り揃えた。ああ、ガキか。今はファミリーが大事な時代なのさ。興行元をだまくらかすのに必要だったんだ。勘弁してくれ。
もう一度、あのブルースモービルを駆って、警官やロシアンマフィアとどんちゃかやって。山のようなパトカー、これでもかとぶつけて
もう一度、ごきげんな舞台で、ブルースハーモニカを吹き鳴らして。ビッグなミュージシャンたちと歌って踊って
だけど、ブラザー、あんたがいない。あんたはひとりで駆けていってしまった。
あの光輝（かがやき）の向こうへ。

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映画冒頭、ジェイクが亡くなったことをエルウッドに伝えるシーンから始まる、なんだかとても悲しいコメディ。
取り残されたダン・エイクロイドのジョン・ベルーシへの追悼映画だ。多分、エイクロイドは前作を越えることができないことも百も承知で、それでも作りたかったんだろうなぁ。
前作へのオマージュ全開。てゆーか、まあ、前作知らないなら見る必要のない映画。