ヴィンランド・サガ 1.2

伝説の島、「ヴィンランド」を求めて。北欧のヴァイキング史に題材をとった、歴史エンターテインメント

ヴィンランド・サガ 1 (1)ヴィンランド・サガ 1 (1)
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ヴィンランド・サガ 2 (2)ヴィンランド・サガ 2 (2)
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戦乱続く10世紀ヨーロッパの北。いきなりの攻城戦を傭兵として働く少年兵を主人公としてはじまる物語。さすが「プラネテス」の幸村誠。歴史エンターテインメントとしてしっかり楽しめる。北欧史には疎いのだが、ネットを調べると歴史的考証もかなりしっかりしてあるらしく、実在の人物に想をとり、じっくりと描く人間ドラマは重厚な味。手堅いつくりの、上質のマンガ。
1巻半ばから2巻の最後までは10年前の主人公幼少時代の話。主人公自体はただのガキなので、この間のメインをはるのは二人のかっちょいいオヤジ。
片や、戦場に嫌気がさして家族との平和な生活に生きるヨームの戦鬼(トロル)。片や、あらくれの傭兵アシェラッド。敵味方にわかれながらも、お互いの力量を一瞬で見抜く男たちのかけひき、力のぶつかりあい。いやーいいっすねえ。主人公トルフィンが、越えるべき二人の巨人たち。この原点を描いておかないと、主人公の成長を盛り上げるわけにゃーいかない。
ということで、さっさと三巻四巻を発注しました。