ナインスゲート

地獄への門を開ける稀覯本ともに彷徨う男。ロマン・ポランスキーのミステリーホラー。中世稀覯本開く悪魔への扉を探してジョニー・デップの演じる本の探偵が謎をといていく、というお話。

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すべての物事がたんたんと進むので、途中居眠りして、何度も中断。ポランスキーだから仕方がないという一言で終わってしまう。
ジョニー・デップは気弱げな流されやすい役なので、いまいち彼の異人ぶりが発揮されない。そういうものもちゃんと演れる人とわかっちゃいるが、私はとにかく化け物なデップが好きなのだ。
まるでキルヒャーのような銅版画がキー…なんだけど、もう少し中世っぽく、古拙な雰囲気を出して欲しかったところ。中世のものにしては、上手過ぎる。立体的過ぎる。私はそれが一番気になった。
「扉の向こう側」や「悪魔」を明確に描かなかったことは正解。正解だけど、その「何か」がもたらす怖ろしさみたいなものをもう少し表現してもよかったような。